電子タバコから学ぶスタートアップ成功術

起業の心理学

次に流行るものが何なのか。時代の次の手さえ読めればスタートアップは成功する。

ただ、自分の夢と理想が先行し、戦略が取れないスタートアップは始めて2、3年で単なる夢で終わってしまうということが多い。

数多くあるスタートアップ起業の中で、投資家がどのように目ぼしいベンチャーを発掘するのかを知って欲しい。

例えばタバコ市場。規制があるものほど未来が見やすい。

スタートアップとして一番初めに問われるのが、何の問題を解決しているのかである。

今回はわかりやすい例で、喫煙に対する規制に注目しよう。

今やスモーカーにとって、とても厳しい時代になっている。

現在の禁煙・分煙の風潮について尋ねました。 全体の58.1%が、「もっと積極的に推進するべき」という推進派となっており、非喫煙者では、さらにその割合が高く、67.2%と半数を優に超える結果となっています。(株式会社バルクより)

近代では禁煙を主張する若者も多く、喫煙者は肩身がせまい思いで喫煙室に追いやられる。タバコ自体の単価も上がり、セカンドスモークなどで世間からも後ろ指さされ。どこでも喫煙出来る時代は終わったのだ。

ここで、起業家として真っ先に気づいて欲しいことがある。

それは、この先スモーカーはどこへ向かうのかということだ。

それはタバコが吸いにくくなり、禁煙を考える人も年々増えるだろう。

タバコの代行となるものは何なのか。

電子タバコというアルタナティブ

時代の先は意外と単純なことがある。それが今まで流通していたものからスピンオフし登場する新製品などだ。

例えば最近では電子タバコと呼ばれるものが人気を集めている。日本国内だとベイプ(Vape)とも呼ばれるものである。

タバコのような形をしたもので「リキッド」という香りのある液体を熱し、その水蒸気を吸引するというVape。

煙(実際は水蒸気)を吸っている感覚が、タバコを吸っているものと錯覚を起こす。

ニコチンこそ入っていないVAPEは、禁煙グッズとして度々メディアに取り上げられる。

調査会社のユーロモニターによると、2014年度の市場規模は約35億ドル(約3500億円)となっており、米国はその約半分を占め、欧州連合(EU)が約10億ドル(約1000億円)。英国はEU加盟国で最大の約3億ドル(約300億円)であるという。(Wikipediaより)

見た目は少しゴツいが、このようなものが次世代のタバコ用品の一つになる確率は高い。

デザインは多用していくだろうし、タバコのアルタナティブとして一番喫煙者に馴染む製品だと思われる。

投資家目線で物事を考える

このように大きなマーケットが動くいわゆるDisruptive(崩壊的)なスタートアップは注目される。投資家としても規制を基準として、時代の流れを感じ取る目線はある。わかりやすいのだ。

あとは、その新製品が他と比べどのようにユニークであるかを考える。

例えば、女性でも使いやすいデザイン、バッテリー持ちが長く煙の出量が多いなど。ニッチの方向へ向かうほど良い。他との違いが明確であればあるほど、シェア会得の可能性が見えてくるのだ。

時代の先取りはこのように規制を見解すると、人々がどのように動くかをあらかじめ予測することができる。規制の大小は問わず、イノベーションとは様々な部分で起こせる。

スタートアップとして必要なことは、その流れを読むことだ。

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